2012年1月3日火曜日

傍房の年越し 1

大掃除終わって。
「打ち上げは鍋にしょか。
鍋でいいかな。
鍋がいいよねー。」
材料を自宅から運び込もうと、傍房の戸に手をかけたら、
じんわり幸福感が湧いた。戸の奥でほんのり灯りに人影がゆれて、
集まった方々の声と笑いが戸外に柔らかく届いてた。
そしてこれからみんなでご飯なんだもの。

・ ・ ・ ・ ・

12月30日は、傍房の2011年最後の行事は大掃除でした。
まずはハタキがけに雑巾がけ。
落ちたり倒れたりが心配になる物がないところはハタキが便利。
クモが巣をかけてるので、角っこは念入りに。
窓ふきの仕上げはどないするのが一番か?
「新聞紙…?」
確かにときどき耳にするし、実際やったこともある。
でも、もうひとつ…でした。
きっと昔とインクも紙質も変わってガラス磨きの威力が
なくなってしまったのでしょう。
「軍手がいいですよ」
というアドバイスが出て、やってみると…
「おお〜、ほんまや!」
タオル地の雑巾のようなホコリも付かないし、
ボロ切れなんかより厚さがあって力も入る。
水拭きの後に、息でガラスを曇らせて軍手で磨くと
水の乾いた跡もすっきり拭き取れます。
すごいすごい。軍手すごい。
桟の狭いところは歯ブラシでホコリを掻き出しました。

うっすら積もったホコリでも取り除くと全体が明るくなって感じられます。

お楽しみのおやつは、日々譚の炊いたぜんざいやら、
お土産に持って来てくれた、朝搗きの餡餅やからみ餅をいただいて…
部屋の中が仕上がったら玄関、そして外もざっと掃除しましょー、てことに。
なんたってみんなでやると仕事が進む進む!
お隣の奥さんもいっしょになって、雑草を抜いたり、溝の落ち葉を取り除いたり。
そしてほうきがけで仕上げれば、石畳もつやつやと光るのでした。

日も暮れまして…
晩ご飯は鍋に決定〜。

食卓を作る人、材料を準備する人…、そして角火鉢に火入れも。
5月から開いた傍房なので、これが初めて使う季節。
(火鉢は京都・西陣の知人宅からいただいた物)
今まで七輪などに炭火を使うときは、屋外でアウトドアコンロの
直火で炭に着火していたのですが、友人から火起こし器という道具がある
と教えてもらい、この日のために購入したのでした。(1000円)
これを使うと台所のガスコンロで安全便利に着火できるのです。
火は小さくても熱はつよい。鉄の茶釜もじきに湯が沸きました。
そしてこの湯で熱燗つけるわけです!!

乾杯!
差し入れでいただいたばかりのたっぷり野菜、お酒でにわかに大晩餐。
「おつかれさま〜!」

都合のつく方、大掃除いっしょにしましょう、と
呼びかけてはいたけれど、年末の慌ただしい時期、
自分とこの掃除もせんならん頃、誰か来てくれるかなぁ…
と正直なところ思っていましたが…
みなさんどうもありがとうございました!

自分とこの離れみたいに、さらに傍房と親しんでいただけますよう、
2012年もよろしくお願いします。

(3.5 記)

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