たにぐちあやこさん(キュウレキスト)が季節ごとに旧暦にまつわるお話
を綴ります。
旧暦とくらそ① 〜冬なのに新春?
旧暦というのは聞いたことがあるけれど実はあまりよくわからない
旧暦とくらそ② 〜桃の節句の本当の時期
3月3日の「雛祭り」には「桃の花」
旧暦とくらそ③ 〜端午の節句は梅雨時!?
「
旧暦とくらそ④ 〜旧暦に合わせて衣替え
夏の日差しになりましたね。夏の初日である四月一日(今年は5月10日)は、平安時代から衣服や調度を夏支度へ取り替える日とされていました。宮中では各社殿の几帳を夏物に、そして夏装束に変えました。現代でも服だけでなくカーペットやカーテンなど夏の設えに替える方も多いと思います。一度片づけた冬服やストーブ等をもう引っ張り出さなくてもよいという区切りの日。これも旧暦を知る方の特典かもしれません。大体の目安としてしっておかれるととても便利です。是非季節の変わり目を実感してみてください。(2013年6月1日)
旧暦とくらそ⑤ 〜七夕の情景
七夕祭の賑わいが出てきましたね。
満月の12分の1の明るさの半月が天の川にかかる時、
旧暦とくらそ⑥ 〜旧暦は古いこよみ?!
こよみは「日(か)読み」が語源ともいわれ、
旧暦とくらそ⑦ 〜月のかたちでわかる日付
旧暦では七、八、九月が秋。初秋(七月)の行事の七夕も終わり、
(2013年9月1日)
旧暦とくらそ⑧ 〜重陽(ちょうよう)
五節句のひとつ「重陽の節句」は今の私達にはあまり馴染みがないかもしれません。菊のシーズンなので菊の節句ともいわれます。かつて宮中では香りを着物に移したり花弁を杯に浮かべて酒を楽しむという風流な行事等がありました。菊は不老長寿の薬として信仰されていたこともあり、それを取り入れて邪気やけがれをはらい長寿を願う日でした。ところが新暦の9月9日には天然の菊はまだ咲いていません。その為に節句の存在が薄れていったのかもしれませんね。今年は10月13日がその日にあたります。また重陽とは古来中国の考えに基づいています。奇数(陽数)は縁起がよいとされ一番大きな陽の数字が重なる日を重陽としたのです。
(2013年10月1日)
旧暦とくらそ⑨ 〜究極のサマータイム「不定時法」
江戸時代の頃、太陽の日照時間を生かした「不定時法」と呼ばれる時刻法が生活の基準となっていました。明け六つと暮れ六つは太陽が地平線または山の端にあると考えてください。明け六つ(日の出)から30度ずつ五つ、四つ、そして昼九つが頭上90度の正午です。更に八つ、七つ、暮れ六つ(日没)となります。“おやつ”は午後二時半頃の八つ時にあたり、私たちが午後のティーブレイクをそう呼んでいるのも面白いですね。この明け六つ暮れ六つは夏至と冬至でそれぞれ約二時間半の開きがあり、 夏の日が照る時間が長いほど皆よく活動していたのです。体内時計もこのサイクルにあっていたのかもしれませんね。月をみれば日付がわかり、太陽をみれば時間がわかる…素敵だと思いませんか?
(2013年11月1日)
旧暦とくらそ⑩
〜旧暦で古典や歴史物語はもっと面白くなる!?
古典や歴史物語は全て旧暦の日付で書かれています。 日付けは月の形と連動し、ついたちは新月、 十五日は満月になります。 今の時期よく取り上げられる四十七人の赤穂浪士の吉良邸討ち入り のお話。その日は十二月十四日、満月の前夜です。 今の暦に置き換えると1月30日です。 雪が降り積もっていても不思議はありません。 同士討ちを避けて満月の明るさと反射する雪明かりを活かしたので しょう。比較する「曽我兄弟の仇討ち 」は鎌倉幕府の成立した翌年にあった出来事です。 十年以上も父の仇討ちを狙っていた兄弟は五月二十八日を選びまし た。新月に近い闇夜であることがわかります。 そして梅雨の最中の激しい雷雨であったこの日、 音を消して身を隠したのではないかと想像ができます。 大河ドラマや映画に注目してみても楽しくなるかもしれませんね。(2013年12月1日)
旧暦とくらそ⑪
〜毎月末は晦日、年末は大晦日〜
行事が最も多い年末年始。忙しさは昔も今も変わらないようです。大掃除「すす払い」、門松やしめ縄の準備、山に松を切り出し行く「松迎え」は十三日に。お正月を迎える品を両親や目上の人に贈るお歳暮、その他の神仏事。二十八日には御餅をついて仕事収めと思いきや商家は「掛け取り」という一年の掛け売り代金の徴収をする大晦日の仕事を終え、大急ぎで年越し蕎麦を食べ、除夜の鐘。明けては初詣、七草粥、十日戎、そして十五日は小正月(お飾り等を焼くどんど焼きの日)。自然や神仏を尊び、生かされていることへの感謝する日本人。相和して睦(むつ)み合う月「睦月」は、旧暦迎春一月の名称として相応しいと思いませんか? (2014年1月1日)
旧暦とくらそ⑫
〜 雑節『節分』〜
二十四節気や五節句よりも、季節の変化を細かく読みとり生活に深く密着したものとして根付いた日本独自の雑節があります。
そのひとつに「節分」があり、これは季節の分かれめを意味します。
旧暦時代にも考え方としてあった太陽暦(今の暦)の季節の始まりを立春、立夏、立秋、立冬とし、本来はその前日を各々節分としていました。
旧暦では立春に近い新月を春(一年)の始まりとしていました。
年の変わり目は邪気を払うという風習が今も色濃く受け継がれているのかもしれません。そのためか現在は春の節分だけを「節分」と呼んでいます。 (2014年2月1日)
旧暦とくらそ⑨ 〜究極のサマータイム「不定時法」
江戸時代の頃、太陽の日照時間を生かした「不定時法」
(2013年11月1日)
旧暦とくらそ⑩
〜旧暦で古典や歴史物語はもっと面白くなる!?
古典や歴史物語は全て旧暦の日付で書かれています。
旧暦とくらそ⑪
〜毎月末は晦日、年末は大晦日〜
行事が最も多い年末年始。忙しさは昔も今も変わらないようです。
旧暦とくらそ⑫
〜 雑節『節分』〜
二十四節気や五節句よりも、
そのひとつに「節分」があり、
旧暦時代にも考え方としてあった太陽暦(今の暦)
旧暦では立春に近い新月を春(一年)の始まりとしていました。
年の変わり目は邪気を払うという風習が今も色濃く受け継がれてい
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